ごあいさつ
皆様におかれましては、2019年冬に始まった新型コロナウイルスの世界的大流行から本年5月8日にやっと「2類相当感染症」から
「5類感染症」に指定変更され、通常のインフルエンザとほぼ同様になったことから、行動制限の解除やマスクの着用自主判断等、
やっとコロナ禍前の通常の生活に戻りつつあります。当協議会も本年5月22日に第48期総会をやっと対面参加を取り入れた
W ebとのハイブリットで開催し、無事終了致しましたこと、ここに報告させて頂きます。
さて、ペットフード公正取引協議会は1974年に創設され本年度に第49期を迎えます。
凡そ50年、約半世紀の間、製品の表示や取引の景品類の規制を行い、業界の健全な発展に寄与してきたという長い歴史があります。
長い歴史の中で、これから益々業界の健全な発展を全うしていく為には、ペットフード公正取引協議会も時代の変化に対応すべく
規約等を常に見直していく必要があると考えております。
そのような観点から、改めて本年度のペットフード公正取引協議会の方針を下記に説明させて頂きたいと思います。
まず第一に、事業者への正しい表示及び関係法規の普及啓発をこれまで以上に実施していくことにあります。
公正取引協議会は公正取引規約の理解を深めて規約遵守を浸透する為の普及啓発が本来的な活動であり、違反摘発は規約遵守の手段と言えます。
特に昨年9月末には、遅れておりました公正競争規約、施行規則の改訂を実施いたしました。これは2016年AAFCOの総合栄養食の栄養基準改定に
合わせて改訂し、世界的な栄養基準との整合が取れる状況にすることでした。従いまして、まず持って本改訂内容を会員各社への理解、
浸透を図ることが責務と考えております。
また、普及啓発の手段として、業界最大イベントのインターペットに出展していくことです。これは事業者への普及啓発を実施していくこととともに、
消費者へは、規約の啓発及び意識調査を実施して行きたいと思います。消費者の皆様の理解を図り、常に消費者目線で規約を継続的に見直していきたいと
考えております。
第二に、ペットフード公正取引協議会の新規会員の入会促進を図ることです。
現在、会員として72社が加盟し、国内ペットフード売上高の凡そ90%を占めております。
もはや業界標準と言っても過言ではありません。しかしながらご存知の様に公正競争規約は、第一義的に会員社を拘束する規定であります。
非会員社の新規会員を増やすことにより尚一層、業界標準にしていきたいと考えております。
ペットフード公正取引協議会は、昨今のペットフードの様々な表示に対応した公正な競争ルールを継続的に見直し、
消費者の利益に資する表示の実現へと図ってまいります。
最後にペット関連産業の益々の発展と会員者の皆様のご健勝を祈念致しまして、
本年度の挨拶とさせて頂きます。
2023年6月吉日
ペットフード公正取引協議会 会長
小原 俊郎